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新年の抱負ご無用。今こそ夢を抱くべし

新年の抱負ご無用。今こそ夢を抱くべし

Remember your NY Resolutions?  Forgot Them?  It’s OK.  Now Is the Time to Dream.

私に新年の抱負を聞く人はあまりいません。たぶん私のことをよく知っている人は、私が新年の抱負を持たない主義だということを知っているからでしょう。

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新年の抱負とはいわゆる目標設定を意味するのですが、私自身あまり目標設定に重きを置いてきませんでした。目標とか目的とか呼び方が違うだけで、どちらも似たようなものですが、なぜ人はわざわざ自制や監視、そして失望の繰り返しである難行で自分を苦しめようとするのでしょうか? 今年こそダイエットしようとか、昇給を目指そうとか、転職しようとか、恋人を見つけようとか、もう一匹子猫を飼おうとか、もっと観賞用植物を買おうなどなど、目標はさまざまでしょう。

 

でも、ちょっと視点が低すぎませんか? あなたの人生は、そんなに小さいものなのですか?

 

もっと夢を抱こうではありませんか。私がいつも言っているように、大きな夢を抱くのです。人生こうありたいという夢を描くのです。

 

私はかれこれ三〇年間にわたりビジネススクールで教えてきましたが、とうの昔に目標設定で時間を無駄にするのをやめてしまいました。そのかわりに夢を抱くことにしたのです。本当です。夢見ることは時間の無駄だと言う人もいますし、夢なんか見てるんじゃないと叱る先生もいます。

 

大学院生だった頃ある教授から、君は夢想家だねと言われました。そのときは侮辱されたと思いましたが、今ではあれは褒め言葉だったと思っています。

 

私は夢想家です。夢を抱いて、それを実現するために努力しているのです。

 

夢を抱くと、人生に目的が生まれます。魂と思考がつながります。

 

Unknown copy 2人はなぜ、夢を抱くのはもう少し後にしようとか、今ではなく隠居してからにしようと思うのでしょうか。私には理解できません。この経済情勢のご時世では特に隠居できるなどという保証はありません。経済情勢を考えなくても、人の人生はいつなんどき途切れるかわかりません。息を引き取るのと同時に夢も死ぬのです。

詩人、ラングストン・ヒューズはこう言っています。

 

「夢を先延ばしにすることは否定することと同じである」と。

 

だから私は、新規の顧客に夢は何ですかと尋ねることにしています。夢はと聞かれると、目標は何かと聞かれるよりも答えるのが難しいものです。ですが、夢こそ前へ進むための推進力となるという信念があります。夢こそ精神や魂に通ずるものなのです。私はソローの言葉を借りて人々にこのようにお話ししています。

 

「あなたの夢の導く方へ、自信をもって進みなさい! 思い描いたとおりの人生を歩むのです」

 

こんな風に夢を語る人は稀かもしれませんし、全く語ることなどないという人もいるでしょう。目標や抱負を語る方が簡単ですから。ある特定レベルの収入を得ることやCEOになること、メルセデス・ベンツを買うことなどは目標や抱負といったものです。そういうものは夢ではありません。夢というのはもっと大きなものです。もっと人生をかけた夢を抱いてほしいのです。

 

夢とは、あなたの仕事とあなたの価値観がそろったときに人生はどうなっているかという人生設計を描くことです。

 

夢を定義づけるとしたら、出世やライフスタイル、場所、価値観、願望などを含めて、自分の人生がどうあってほしいのかを思い描くことです。夢はライフスタイルや出世に大きく関係しています。夢によって、仕事や人生に魂が宿るのです。

 

私は学生たちにも最初の授業の日に夢は何ですかと尋ねることにしています。そうするとことによって学生たちには、私の授業は簡単に答えが出ない、自分としっかり向き合うことが要求される授業なのだということがはっきりと伝わります。夢はあとで考えますと答える学生もたくさんいますが、私は彼らに――そして読者のみなさんにも――今すぐ夢について考えてほしいのです。

 

今ここで、自分の夢について考えてみてください。書き出してみてもいいです。夢を宣言することを恥ずかしがらなくてもいいのです。「不可能だよ」と決めつけるのは早計です。自分が思っているよりもずっと実現可能性が高いかもしれないのです。現実的ではないと批判する人は次々に現れるでしょう。そういう人の言うことは聞かないことです。なんでも否定したがる人たちがいますから無視してください。

他大学の友人曰く、夢見ることは私生活とビジネスライフを結びつける便利なツールだとわかったそうです。自分の価値観に合うコミュニティの一員になることを夢見たり、何らかの形で他人の人生に貢献したいと夢見たりする人もいるでしょう。

 

あなたはいかがですか? あなたの夢は何ですか?

 

夢を持つことによって、モチベーションを維持し、長期的な視野に立ち、柔軟性を持ち続けることが可能となります。夢を持ち続けることによって、安易にあきらめることがなくなり、障害を克服する方法を見つけることができ、順応する能力が身に付きます。

 

あなたは何を夢見ますか? 好きな人に囲まれて暮らすことですか? あまりストレスのない生活ですか? 自分の時間がもっと持てるようになりたいですか? お金の心配のない生活ですか? 愛する人と暮らすことですか? それとも人のために尽くすことですか?

 

夢を見ようとしないあなたは、覚悟してください。命と同じぐらい大切な何かを見失ってしまうかもしれませんよ。

 

ほんのちょっとの間だけなら、夢を保留にするのもありかもしれませんが、夢を軽視することが長期間に及ぶ行動パターンになってしまうと、仕事上で理想の人生を創り出すことはもはや不可能になってしまうでしょう。

 

健康的なボディを作る手助けをする仕事が夢だと言いながら、いまだにお客様サービスセンターのカウンターに座っておやつを食べながら太り続けているそこのあなた。あなたの夢は一体どこへ行ってしまったのですか?

 

コンサルタントとしても、教授、そして物書きとしても、私にできる一番重要なことは人が夢見ることに手を貸し、その夢を実現するお手伝いをすることです。夢がかなったときは――かなうのは確かなのですが――もっと大きな夢を抱けばいいのです。

 

いいかげん自分を見くびるのはやめましょう。新年の抱負などというくだらないものは必要ありません。そして夢見ることを始めようではありませんか。夢の導く方向に進んでいくのです。

 

その夢をずっと持ち続けてください。どんな目標や抱負を書くことよりも重要です。そして、忘れないようにしてください。

 

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