安定性の問題: The Problem With Safety
「この仕事は安定してるし、保障もされています。それはわかってるんですよ。給料もいいですし」
もう何の刺激もなくなってしまった仕事を辞めずに続けようと言う人は、決まってこんな風に言います。転職しないで好きでもない仕事を続けることの言い訳です。
そういう人たちは、いつかは転職するよと言います。いつか? あとどれぐらい生きられるかわかっていますか? いつ死ぬかわかってるのでしょうか?
永遠に生き続けられるとでも思っていますか?
勇気を出して自分の凝り固まった考え方から脱出するチャンスは、日々転がっています。はまってしまった溝から脱け出すチャンスが転がっているのです。
新しい友人を見つけることもできます。友達のパーティで知り合った好人物に電話をすることもできます。読書の時間を見つけることもできます。噂の生ガキを食べることだってできます。
でも、そんな時、何かが足を引っ張ります。「忙しすぎるから」とか、「タイミングが悪いから」とか、「前にもやったことあるから」と自分に言い聞かせてしまうのです。それこそ、言い訳を考え出したらきりがありません。私たちの足を引っ張る本当の理由は、実は、勇気の欠如です。私たちは、ある一定の生活パターンに慣れてしまうと、それを変える勇気が持てないものなのです。もちろん、リスクもあります。それだけではなく、報酬もあるからです。
しかし、勇気の欠如は、独特の苦痛を生み出します。作家であり、心霊治療師(スピリチュアル・ヒーラー)であるスティーブン・レヴィンは、こう言っています。
「安定性とは、最も危険な心霊的道です。安定性は、あなたの感覚を鈍らせ、頭を働かなくしてしまいます。人は、死ぬ時になってみて愕然とするのです。自分をあまりにもわずかしか生かさなかったことに」