上手なネットワーカーという言葉を聞いて、真っ先に私の頭に浮かぶのは、あまりいいイメージではありません。
こういう「ネットワーカーたち」には、できるだけ多くの人と知り合いになろうとやっきになっているというイメージがあります。手を出してくれる人には誰にでも手当たり次第に名刺を配るという印象です。
「ネットワーク作り」のイベントでは、みな誠実さを失いつつあるように私には見えるのです。
貴方と話しているようでいて、実は「もっと重要な」人物がいないかとあたりを探っているような、そんな「会話」が横行しています。
まるで「価値の高いターゲット」を探すスカッドミサイルのように。
偏見に聞こえるかもしれませんが、それを証明する出来ごとが数え切れないほどありました。
私も新しい出会いや取引先を開拓することは好きですが、ある一定のガイドラインを引くことにしています。それは、楽しい時間を過ごしたいし、家に帰ってから虚しい気持ちに襲われたり、疲れ切ってぐったりしたくないからです。
ネットワーキングによって、自分の仕事の幅を広げ、いい影響を及ぼすこともできますが、姑息になる必要はないでしょう。
私はこのアプローチを「姑息でないネットワーキング」と呼んでいます。
1.表面的な会話を数多くこなすのではなく、数は少なくてもいいから面白い会話を持つこと。
2.自分の職業を紹介するとき、ちょっと普段と違う表現をすること。つまり、「私はコンサルタントです」(そう聞くと大抵の人はあくびをします)という代わりに、「私は、皆さんが仕事の面で、希望通りの人生を歩む手助けをしています」と言うのです。自分の仕事を紹介するのに、何か面白い言い方を考えましょう。
3.話している相手に、純粋に興味を持つこと。質問をしましょう。その人のことを知ろうとすることです。話すときは相手の目をしっかり見ましょう。横目で他にいい人がいないか探してはいけません。それをごまかすのもダメです。
4.人に物を売ろうとしないこと。人に物を売りたいなら、あとからeメールでフォローするか、待ち合わせをしましょう。
5.人に、特に自分や話し手に恥をかかせないこと。先月、ある集まりに出席したとき、質問をするふりをして、結局は自分の知識をひけらかそうとする学者がいました。正直に、真実を言わないといけません。
6.とにかく楽しむこと。これが大事です。こういうイベントに出るときには、自分が楽しみましょう。楽しむこと以外に何も期待しないで出かけましょう。そうすれば、貴方と知り合いになりたいと言ってくる人が必ず現れますよ。